
自分でやった方が早い病 (星海社 e-SHINSHO)
小倉広
この本について
仕事を任せたい気持ちはあるのに、結局自分で抱え込んでしまう。任せたほうがいいと頭ではわかっているのに、相手のやり方を見るとつい口を出したくなる。そんなモヤモヤ、僕もずっと抱えていました。「自分でやった方が早い」と思った瞬間に、もう抜け出せなくなるあの感覚です。 この本が刺さるのは、「任せる」と決めたあとに本当に何が起こるのかを、かなり現実的に描いてくれているところでした。たとえば、任せるとは放置ではなく「見ているけれど、細部まで介入しない」状態をつくることだ、とか。失敗は前提で、その失敗がないと相手の責任感も芽生えない、とか。読んでいて痛いところを突かれるのに、不思議と救われる感じがあります。自分が楽になるためではなく、まわりの人が役割を持つことでチーム全体の景色が変わる、という視点をもらえるのが大きかったです。 特に心に残ったのは、「一軍は今いるメンバーだと思わないとゲームは始まらない」という考え方でした。完璧な人材が揃っていることを前提にしていると、ずっと“いつか”に逃げ続けてしまう。いま目の前にいる人たちと信頼関係を作り、小さなプロジェクトでも責任ごと渡すことで、はじめて自分もチームも動き出す。その姿勢に自分自身が背中を押されました。 自分が背負い過ぎてしんどいのに、手放すのも怖い。そんな葛藤を抱えている人にこそ、静かに効いてくる本だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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