
任せる技術 (日本経済新聞出版)
小倉広
日経BP / 2011-01-24
この本について
人に仕事を任せるたびに、「結局、自分でやった方が早いんじゃ…」とモヤモヤすることがあります。任せたい気持ちはあるのに、進捗が見えないとつい口を出してしまう。逆にガマンしすぎて放置になり、あとで「もっと早く言ってよ」と後悔する。僕自身もずっとこの揺れの中にいました。 この本が助かったのは、任せることを“精神論”ではなく“具体的な行動”で語ってくれた点です。たとえば、部下の主体性を奪う境界線がどこにあるのかを実例で示してくれたり、否定的な介入をするタイミングが「ギリギリまで見守ったあと」だと腑に落ちるように書かれている。無理を承知で任せる場面と、伴走しながら支える場面の切り替えも、読んで初めて自分が混同していたことに気づきました。任せることが「放任」でも「過干渉」でもなく、もっと地に足のついた作業なんだと思える一冊でした。 とくに響いたのは、任せるとは失敗を経験させることでもある、という視点です。失敗が出てきたときに、上司が主役を奪わないための言葉の選び方まで丁寧に触れていて、自分がついやってしまう“催促メールの罠”もそのまま書かれていてドキッとしました。 「任せたいのに任せきれない」「部下を育てると決めた瞬間にしんどくなる」そんな人に静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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