
されどわれらが日々── (文春文庫 し 4-1)
柴田 翔
文藝春秋 / 1974-06-25
この本について
最近、過去の選択を思い出しては「もっと上手くできたんじゃないか」と立ち止まることが多いかもしれません。仕事でも人間関係でも、あのときの自分を否定したくなる瞬間ってありますよね。でも否定しすぎると、今の自分がどこに立っているのかもわからなくなる。そんな揺れを抱えたまま毎日を続けていると、ふと疲れてしまいます。 『されどわれらが日々──』は、そういう“揺れ”を急に解決してくれる本ではありません。ただ、過去を手放すか抱きしめるかではなく、「それを抱えたまま生きていける」という視点をそっと置いてくれます。人は間違いの上にしか進めないし、それでも進もうとするからこそ次の季節が巡る。この小説の人物たちが不器用に歳を重ねていく姿を読むと、自分の時間の流れも少しだけ許せるようになるんですよね。惚れることや、誰かと関わり合うことを「そういう事態を認めること」と描く場面もあって、人との距離の取り方に悩んでいるときには思わず手が止まります。 とくに「昔の自分を否定しきれないまま、大人としてどう振る舞えばいいのか悩んでいる人」には強く響くと思います。焦って答えを出さなくても、季節みたいに何度もやり直せる。そんな静かな実感をくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本の後に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




