
考える力が身につく哲学入門 (中経出版)
畠山 創
中経出版 / 2010-11
この本について
最近、「自分の考えって本当に自分のものなんだろうか」と不意に不安になることが多いんです。仕事でも生活でも、気づけば“みんながそう言ってるから”で判断してしまう瞬間がある。頭では良くないと分かってるのに、いざ自分の意見を言おうとすると心もとない。そんなモヤモヤを抱えたまま過ごしている人は多いんじゃないでしょうか。 この本が面白いのは、哲学を“知識”として並べるんじゃなくて、「自分の頭で考えるってこういうことか」と具体的に気づかせてくれるところです。たとえばキルケゴールやニーチェの“自分を失う”状態の話は、今の私たちの生活にもそのまま重なるし、カントやベーコンが語る「ものをどう認識しているか」という視点は、普段の判断のクセを静かに浮き上がらせてきます。さらにマルクスの“下部構造が上部構造を規定する”という考えを読むと、自分の価値観が何に影響されて形づくられているのかが、急に現実味をもって見えてくる。 読み終わったあとに「考えるって、こうやって実際に使うものなんだ」としっくりくる感じがあって、ちょっとした会議の準備や、人との距離感に悩む場面でも、自分の思考の立ち位置を確かめやすくなる本です。 「自分の判断の根拠を、もう少しだけ丁寧に扱いたい人」に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
読書の順序
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