
発達障害の子どもたち (講談社現代新書)
杉山登志郎
SBクリエイティブ / 2023-09-27
この本について
子どもの発達について、なんとなく「気になることが増えてきたけど、何をどう見ればいいのか分からない」という声をよく聞きます。親の接し方なのか、その子自身の特性なのか、学校とのやり取りも含めて、判断がつかないままモヤモヤだけが溜まっていく感じ、僕も経験があります。 この本がありがたかったのは、「発達障害」という言葉の輪郭を、感情ではなく事実で捉え直せたことでした。特性の“凹凸”がどう生活のしんどさにつながるのか、そしてどこにサポートを置けば日常が少しずつ整っていくのか。抽象論ではなく、スケジュールカードの使い方や、情報を一度に出さない工夫など、家庭や学校で実際にできる視点が多いんですよね。また、親の怒りや否認では問題が動かない場面にも触れていて、「原因探しより、とりあえず安全な足場を作るほうが先」という感覚が腑に落ちました。 もう一つ刺さったのは、子どもの自立を“3つの状態”でシンプルに描いていたことです。背伸びさせるのではなく、その子が等身大で社会に参加できる地点を一緒に探す、という温度感がすごく現実的でした。 発達の特性が気になる子と日々向き合っている人、あるいは自分の子育ての判断軸を少し整理したい人には特に刺さる本だと思います。僕自身、読んでから「迷ったときに立ち返る基準」が一つ増えました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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