蒲団

蒲団

田山 花袋

千歳出版

累計読者数3
平均ハイライト数 9.7件/人
推定読了時間 約1時間10分
star総合評価 41/100
start序盤集中型

この本について

人間関係で「自分だけ圏外に立っている感じ」が続く時ってありますよね。相手の感情を読み違えていたのか、自分の気持ちの方が先走っていただけなのか。あの一歩が踏み出せなかったせいで、関係がどこか宙づりのまま残ってしまう。そういうモヤモヤに自分もよくぶつかります。 『蒲団』を読むと、その“圏外感”の正体が少し立体的に見えてきます。時雄の迷い方が妙に生々しくて、自分も人間関係のなかで同じような揺れを経験してきたな、と何度か立ち止まってしまいました。相手の表情の変化を過度に読み取ってしまう癖とか、踏み越えてはいけない境界だけははっきり見えてしまうところとか、そういう小さな積み重ねが感情の歪みをつくっていく描写が本当に鋭いんです。 特に効いたのは、時雄が“運命の唯中に入れず、いつも圏外に立たされる苦しさ”を自覚している部分でした。自分で自分を客観してしまうがゆえに、本能のまま突き進むこともできず、理性に守られながらも孤独が深まっていく。あの感覚に覚えがある人には刺さるはずです。分別がある大人ほど、こういうところで足がすくむんですよね。 気持ちを整理したいとか、過去の関係を思い出すと胸がざわつく、そんな時に読み返すと落ち着くところがある作品だと思います。向いているのは、「踏み越えなかったあの一歩」を今でも時々思い出してしまう人です。

analytics

読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。

読書の順序

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日本の自然主義文学を代表する存在であり、晩年まで紀行文、歴史小説、心境小説など新境地を開拓し続けた田山花袋。代表作『蒲団』を収録。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

BookNotion をお使いの方へ

この本の指標は、あなたの本棚でも見られます

このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要