
目に見えないけれど大切なもの あなたの心に安らぎと強さを PHP文庫
渡辺 和子
PHP研究所 / 2012-10-19
この本について
最近、「受け入れがたい現実にどう向き合えばいいのか」とか、「相手の言動に振り回されてしまう自分が情けない」といった相談をよく聞きます。仕事でも家庭でも、正面から頑張るだけではどうにもならない場面ってありますよね。気持ちは動くのに、行動が追いつかない日もある。僕も同じで、そんな時にこの本の言葉がゆっくり効いてきました。 特に刺さったのは、“勇気”の定義が静かにひっくり返されるところです。若い頃は立ち向かうことが勇気だと思っていたけれど、歳を重ねると「受け入れがたいものを受け入れる勇気」のほうがずっと難しい。注意を素直に受け入れることや、思いどおりにならない自分を認めること。どれも小さな選択ですが、そこに日々の平和が宿るという視点は、少しだけ呼吸を深くしてくれます。 もう一つは、自分の“弱さ”との付き合い方です。体が変わっていくこと、他人の助けが必要になることを情けないと思わず、「そういう自分も嫌わない」と決める。その静かな決意が、結局は生活の質を変えていく。大きな成功ではなく、帰ってきた家族を笑顔で迎えるような、ごく普通の行動にこそ意味があると教えてくれます。 声を張り上げて頑張るより、“小さな死”とつぶやきながら、余計なこだわりを一つ手放す。そんな生き方を探している人に届く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの91%が集中しています。
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