
メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術
ジム・レーヤー, トニー・シュワルツ, and 青島 淑子
この本について
最近、「頑張っているはずなのに前より踏ん張りがきかない」と感じることが多くて、なんとなく自分のエネルギーに自信が持てない人、けっこういる気がします。僕もまさにそのタイプで、気づけばコーヒーで無理やり覚醒して、夜はアルコールで気持ちをなだめるみたいな、ずっと直線的な使い方しかできていませんでした。 この本が効いたのは、「足りないから頑張れ」ではなく、そもそもエネルギーには波があって、回復と負荷の両方がないと伸びないという当たり前の事実を、具体的な行動レベルにまで下ろしてくれたところです。七〜八時間の睡眠という現実的なライン、午後の低調な時間帯にあえて境界線を引くこと、そして小さく不快な領域に踏み出すための儀式をつくること。どれも「やればいい」と頭で分かっていたけれど、実際には全然できていなかった部分でした。 読んでいると、不調の原因が「努力不足」ではなく、「回復の設計がないこと」だったと腑に落ちます。負荷を避け続ければ筋肉が伸びないように、精神的にも知的にも同じだというのは、痛いけれど納得できる話でした。逆に、回復さえはさめば不快さも成長のシグナルとして扱えるという視点は、かなり救われます。 仕事や生活のリズムが平坦になっている人、そして「最近なんとなく元気が出ない理由が言語化できない」という人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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