
「超」整理法1 押出しファイリング (中公文庫)
野口悠紀雄
この本について
書類の山を前に、「ちゃんと分類しなきゃ…でもその“ちゃんと”が分からない」と手が止まることってありませんか。分け方を考え始めると迷うし、せっかく整えた仕組みも時間がたつと崩れていく。自分の怠慢みたいに思えて、ちょっと落ち込むあの感じです。僕もずっと同じ悩みを抱えていました。 この本が面白いのは、「分類しようとするから崩壊する」とズバッと言い切りつつ、代わりに“時間”というたった一つの軸に全情報を乗せてしまう方法を提示してくれるところです。タイトルも日付だけでいいし、どんな種類の書類もまとめて同じポケットに入れていく。やってみると、本当に迷わないから処理が止まらないし、使わない書類は勝手に右側へ押し出されていくので、捨てるかどうかの判断も自然とできるようになります。「あの資料どこだっけ」と家中を探し回る時間がなくなるのも、個人的にはかなり救われました。 分類好きな人ほど抵抗があると思うんですが、著者自身も最初はマニュアルだけ別管理していて、結局それが“捨てられないゾーン”になっていたと正直に書いているのが良かったです。完璧な体系を作ろうとするのではなく、とりあえず入れて動かしてみて、必要なら変えればいい。そのゆるさが、逆に続けやすさにつながります。 「整理のための整理に疲れた人」には特に刺さると思います。分類センスに自信がない僕でも続けられたので、同じように悩んでいる人の肩の力を少し抜いてくれるはずです。
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