
2040年の日本 (幻冬舎新書)
野口悠紀雄
President Inc / 2024-01-30
この本について
将来の日本について考えようとすると、正直どこから手をつければいいのか分からなくなります。人口減少、年金、介護、技術革新…。仕事のスキルアップを考えるだけでも精一杯なのに、20年後の国の姿まで気にしていたら気が持たない。そんな気持ちで自分もずっとモヤモヤしていました。 『2040年の日本』は、その漠然とした不安を「どこが本質的な問題なのか」に整理してくれる本でした。たとえば、労働力の減少を補うには出生率よりも労働効率の改善が重要だという指摘は、現実的で腹落ちしましたし、日本の大学教育や企業の賃金構造が「人材の弱さ」につながっているという視点は、自分の働き方を見つめ直すきっかけになりました。また、高齢化が進んだ先の介護の現実を数字で突きつけられると、他人事ではいられなくなります。どう備えるかを考える土台をくれる本でした。 この本は未来を楽観的に語る類のものではありません。ただ、読んで落ち込むだけではなく、「自分が動ける範囲はどこか」を冷静に見つけられるようになる感覚があります。国の制度に期待しすぎないための知識、とでも言うべきかもしれません。 自分の将来設計を現実ベースで考えたい人、あるいはニュースを見ても状況がつかめず不安だけ積もる人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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