
「欲望」のマーケティング (ディスカヴァー携書)
山本由樹
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2012-10-15
この本について
仕事で企画を考えるとき、自分でも悪くないと思ったものが、いざ人に見せるとまったく響かないことってありませんか。数字は追っているのに、どこか空回りしている感じ。結局「何を基準に考えればいいのか」がぼんやりしているまま動いてしまうんですよね。僕も同じで、特に新しい切り口を探している時ほど迷走しがちでした。 この本を読んで少しだけ視界が開けたのは、「欲望」という言葉の扱い方がとても現実的だったからです。単なるインパクトワードではなく、まだ言語化されていない小さな欲求をどう見つけ、どう形にしていくのかが丁寧に語られています。絞り込んで、巻き込んで、揺り動かすという流れも、読んでみると意外なほど地に足がついていて、日常の企画や提案にそのまま持ち帰れる感覚がありました。とくに「認知されていない欲望をどう観察するか」という視点は、僕自身の行動の解像度を上げてくれました。 派手な成功法則ではないですが、企画の軸が揺れやすい人や、何かを生み出す仕事で「もう一歩深く刺したい」と感じている人には静かに効く本だと思います。誰かを動かす前に、まず自分の見方を整えたい時にちょうどいい一冊です。
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