
漫画家が書いた 人物からわかる「旧約聖書」
ケリー篠沢
いのちのことば社フォレストブックス / 2013-06-20
この本について
信仰とか宗教って、気になるのに踏み込むと急に「正解」を求められる感じがして、そっと距離を置いてしまうことがありますよね。僕も旧約聖書にそんなイメージを持っていて、「難しそうだし、自分には関係ないかな」と長いあいだ避けていました。でも、この本を読んでみたら、そこで描かれているのは“立派な物語”ではなく、失敗したり迷ったり怒ったりする、人間そのものだったんですよね。 印象的だったのは、神に選ばれたとされる人たちが、とてもじゃないけど模範とは言えない行動をしていること。それでも物語が続いていくのは、「きれいごとだけでは人は動けない」という前提があるからなんだと思います。また、ヤハウェが世界をつくったくだりや、アブラハムの系譜、新約にどうつながっていくのかなど、知識として知っているつもりだった部分が、漫画の助けもあって初めて“立体的な流れ”として理解できました。 もう一つ、個人的に救われたのは、「神の民」=特別な人たち、ではないという視点です。聖書に出てくる人々のほとんどが、弱さや誤りを抱えたまま生きていて、そのリアルさがむしろ安心につながりました。信仰の話がしたいわけじゃなくて、人間の物語として読みたい人にとっては、ちょうどいい入口になるはずです。 「歴史としての旧約聖書をざっくり理解したいけれど、専門書はきつい」という人に刺さる一冊です。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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