
あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
日野 瑛太郎
東洋経済新報社 / 2014-01-09
この本について
仕事のことでモヤっとするときって、たいてい「自分の感覚」と「周りの当たり前」がズレている瞬間なんですよね。やりがいより給料が大事だと思うと後ろめたい気がする、とか、責任だけ増えて給料は据え置きなのに「頑張るのが普通」で片付けられる、とか。僕も同じように混乱していたとき、この本にだいぶ救われた部分があります。 何よりよかったのは、「会社と自分の人生は別物」という視点を具体的に持てたことです。会社を“取引先”として見ると、無理な要求に飲み込まれにくくなるし、自分の価値を市場から見る癖がつくと、いま置かれている状況を冷静に判断しやすくなります。また、「お客様は神様」という言葉の本来の意味を知るエピソードや、責任の範囲が曖昧な日本の働き方についての指摘も、日常の違和感を言語化してくれる感覚がありました。自分の評価軸を取り戻すって、意外とこういうところから始まるんだなと思います。 特に、仕事への“やりがい信仰”にどこか疲れを感じている人には刺さるはずです。やりたいこと探しに縛られなくていいし、仕事はあくまで生活の一部として扱っていい。そんな当たり前のことを、実務的な距離感とともに思い出させてくれる一冊でした。
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