
我が名は青春のエッセイドラゴン (角川文庫)
大槻 ケンヂ
KADOKAWA / 2004-12
この本について
仕事でも人生でも、ふと「自分の選んだ道これでよかったんだっけ」と立ち止まる瞬間がありますよね。どん底というほど dramatical じゃなくても、なんとなく足が止まるあの感じ。前に進む理由が見えないとき、妙に昔の失敗ばかり思い出したりして。そういうときに、この本の空気がちょうどよく効きます。 大槻ケンヂの青春は、泥くささも情けなさも全部そのまま。なのに読み進めると、不思議と「無駄じゃなかったのかもしれない」という感覚が、自分のほうにもじわっと移ってきます。たとえば、どん底気分のまま立ち上がるしかなかった若い日の実感とか、父から受け継いだ分岐点の話とか、ああいう視点って自分の過去の見え方も変わるんですよね。また、しょうもない失敗談や暴走エピソードも多いのに、それが「自分だけじゃないんだな」と肩の力を抜かせてくれる。格好つけてまとめず、混沌ごと肯定してくれる感じがありがたいです。 読み終わる頃には、華々しい成功の物語ではなくても、「今の自分の線路をそのまま走っていけばいいか」と思えるようになる。変に励まされるわけじゃないのに、気持ちの底に火がつく。そんな一冊です。 自分のダサさも過去の寄り道も「まあ、こういうこともあるよな」と受け止めたい人に刺さります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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