
高校生からのゲーム理論 (ちくまプリマー新書)
松井彰彦
筑摩書房 / 2010-04-10
この本について
人と関わるたびに、「なんでこうなるんだろう」とモヤモヤすることってありますよね。自分の言い方が悪かったのか、相手が予想外だったのか、それともそもそも前提がずれていたのか。考えても答えが出ないまま、その場しのぎでやり過ごしてしまうこと、自分にもよくあります。 この『高校生からのゲーム理論』は、そういう日常のズレに少しだけ整理をつけてくれる本でした。といっても、数学の難しい話を覚える必要はなくて、「人間関係には必ず相手がいる」という当たり前を、もう一度きれいに見直させてくれる感じです。たとえば、原因と結果って実はそんなにきれいに結びつかないとか、みんなの意見が“真実”になってしまうとか、一度立ち止まって考えると「ああ、たしかに」とうなずく場面が多いんですよね。じゃんけんのような単純な構造から、現実の複雑な関係を読み解く入口をつくってくれるのもありがたいところです。 自分がどの選択をしたいのかを考える前に、「相手は何を見ているんだろう」と少しだけ冷静になれる。そういう視点が持てるだけで、人間関係のしんどさが少し軽くなる気がします。恋愛や職場のコミュニケーションで、どう動けばいいのか迷いがちな人に静かに効いてくる本だと思います。 「自分の感情だけで動くのはそろそろしんどいかも」と感じている人に刺さります。
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