
高校生からわかるマクロ・ミクロ経済学
菅原晃
河出書房新社 / 2013-09-10
この本について
経済のニュースを見ていて、「黒字だから安心?赤字だとやばい?どっちなんだろう…」と、いつもモヤっとしていました。輸入超過とか経常収支とか言葉は聞くのに、実際それが自分の生活や国の状況とどうつながるのかまでは、正直よく分からないまま。それでも判断だけは迫られる感じがあって、ずっと落ち着きませんでした。 この本は、そういう“なんとなく不安”の部分を、簿記の考え方を使って一つずつ整理してくれます。中古品の売買がGDPに含まれない理由とか、貿易に勝ち負けがない話とか、一見すると学校の授業っぽいテーマなのに、読み進めるほどに「だからニュースがああ見えるのか」と実感がつながっていく感じがあります。特に、経常収支と貯蓄率の関係が腑に落ちると、日本の財政問題が“怖い言葉の羅列”から“構造として理解できるもの”に変わりました。 派手な主張で煽るタイプではなく、誤解されがちなポイントを淡々と正していく本です。そのぶん、長年のモヤモヤに静かに効いてくる感じがあります。数字や経済用語に苦手意識がある人ほど、実は刺さるかもしれません。自分の判断基準を持ちたい、そんな人向けの1冊です。
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