
無人島に生きる十六人
須川邦彦 and fumina
オリオンブックス / 2020-10-13
この本について
仕事でも生活でも、思い通りに進まない日が続くと、つい「この状況から抜けられる気がしない」とか、「自分だけ取り残されてるんじゃないか」と不安になることがあります。がんばりたい気持ちはあるのに、気持ちの置きどころがわからない。そんなモヤモヤを抱えているときに、『無人島に生きる十六人』は、少し違う視点を持たせてくれました。 この本に出てくる十六人は、絶望してしまった瞬間に人は壊れてしまう、という事実を知っていました。だからこそ、先の見えない状況でも「希望を見つめる習慣」を徹底していた。これは、先の予定も立てにくい今の時代にも、そのまま持ち込める考え方だと思います。また、彼らは「一人の気の緩みが全員に響く」という感覚を共有し、怒りや説教を手放して、毎日の生活を規律で整えていた。やる気よりも、淡々と続ける体制のほうが人を支えることがある、と妙に腑に落ちます。 読んでいると、彼らが草を干して冬の準備をしたり、寝具を毛布に変えて衛生を整えたり、知らないことを素直に聞き合ったり、とても現実的な工夫を重ねていたことがわかります。無茶な精神論ではなく、「今できる一つ」を積み上げて生き延びていく姿が、こちらの焦りを少し落ち着かせてくれるんです。 先が見えないときに、どう心を保てばいいかに悩んでいる人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの93%が集中しています。
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