
組織を変える「仕掛け」~正解なき時代のリーダーシップとは~ (光文社新書)
高間 邦男
この本について
組織のことを考えていると、「なんでこんなに社内調整ばかりにエネルギーを持っていかれるんだろう」とか、「現場の感覚をうまく言語化できず、結局“前例踏襲”に落ちていくよな…」みたいなモヤモヤがつきまといます。自分だけが下手なのかと思うときもあるんですが、この本を読むと、そもそもの構造に無理があるんだと少し気が楽になりました。 特に刺さったのは、最適解ありきの“ギャップ”発想ではもう組織が前に進めない、という指摘です。環境が変わり続けるなかで、正しさをつくろうとするほど、メンバーは疲弊して、アイデアも出なくなる。その一方で、全員が状況を共有しながら話をする「ホールシステム・アプローチ」のように、組織を“生命体”として扱う視点に切り替えると、メンバーのエネルギーの向き先そのものが変わっていくという話が現実味をもって入ってきます。 もう一つ、この本が良かったのは、「一人ひとりを完璧にしようとするより、その人の強い20%を伸ばすほうが組織全体が元気になる」という、当たり前なのに実行しづらい視点を丁寧に示してくれるところです。マネージャーが“全部を教えない”理由や、挨拶のような小さな行動が関係性を変える話は、明日から試せる感覚があります。 自分の現場がなんとなく重たい、けれど何から手をつけていいかわからない。そんな人ほど、この本がじわっと効くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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