
ドグラ・マグラ 下
夢野久作
ゴマブックス株式会社 / 2013-12-06
この本について
日々やっていることが、自分の意思なのか周りに引っ張られているだけなのか分からなくなる時があります。選んだはずの道が、実はどこかの判断の「ついで」に決まったような気がして、ふと足が止まるあの感じです。そんな曖昧さに向き合う余裕もなく、ただ流されているだけじゃないか…とぼんやり不安になる人は多いと思います。 『ドグラ・マグラ 下』を読んでいると、その不安が極端な形で物語の中に現れます。自分とそっくりの他者との境界が曖昧になったり、事件の手がかりだと思ったものが次々と信用できなくなったり、読み手の「これは本当なのか?」という感覚が揺さぶられ続けます。でも、だからこそ、自分の感覚をもう一度拾い直すきっかけになるんですよね。物証に縋りつこうとする主人公の姿や、白骨化していく絵巻物が示す無常さを見ていると、外側の情報に振り回され続ける怖さがじわじわ浮かび上がります。 特に、博士たちが勝手な物語を組み立て、主人公が「どっちが本当の自分なのか」揺れる場面は、正しさを他人に委ねてしまう危うさをそのまま映しているように感じました。結局、答えを与えてくれる誰かを探すより、自分で確かめにいくしかない、というごく当たり前のことが妙にリアルに返ってきます。 自分の輪郭がぼやけている感覚に心当たりがある人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




