
本の逆襲 ideaink 〈アイデアインク〉
内沼 晋太郎
この本について
本を読むのは好きなのに、「そもそも本って今どういう存在なんだろう」と立ち止まる瞬間ってありますよね。書店が減っていく感じや、紙とデジタルの境目が曖昧になっていく感じに、なんとなくモヤっとする。自分もずっとそこが言語化できずにいました。 『本の逆襲』は、そのモヤモヤの“手前”にある疑問を拾ってくれる本でした。いまの出版業界は、すでに読書習慣がある人に「この本が面白い」と伝えることで手一杯で、「本そのものの面白さ」を届ける余白が失われている、と著者は指摘します。この視点を知るだけで、本と人の距離の取り方が少し変わります。また、図書館が「街の大きな本棚」として果たせる役割や、本を紙とデジタルに分けて考える視点など、日常の中で自分がやれる小さな工夫にまで落とし込める話が多いのも印象的でした。結局のところ、本は静かに棚に並んでいるだけで、そこにどう人を導くかが“あいだ”の仕事なんだと腑に落ちます。 本に関わる仕事じゃなくても、「情報とどう付き合うか」で悩んでいる人には刺さると思います。自分の読書の意味が少しだけ更新されて、次に本棚の前に立つときの姿勢が変わる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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