
超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」
安部徹也
かんき出版 / 2014-01-20
この本について
マーケティングの話になると、「結局なにから手をつければいいのか分からない」「売り込みたくないのに、売らないと仕事が回らない」というモヤモヤをよく聞きます。自分も同じで、頑張って施策を足しているのに、肝心の“方向性”が曖昧なまま動いてしまうことが多いんですよね。 この本は、その曖昧さをほどくときの“基準”としてちょうどいい距離感なんです。たとえば「マーケティングは売り込みの技術じゃなく、顧客に自然と求められる仕組みづくり」という一文は、強い言い切りに見えて、意外と現場に落としやすい考え方です。ニーズ、ウォンツ、ディマンズの違いを整理しながら、「誰に・どんな価値を届けるのか」を戦略として決め、そのうえで価格やチャネルなど具体を調整する流れがスッと腹に落ちる。さらに、コア・リソースやケイパビリティの話は、やみくもに全部を頑張るのではなく、自社の強みをどこに置くかを考えるきっかけになります。 もうひとつ良かったのは、マーケティングを“再現できるもの”として扱っている点です。小さな実験で客観的なデータを集める、という当たり前だけど抜けがちな姿勢を思い出させてくれる。勢いで施策を回しがちな人ほど刺さる部分だと思います。 実務に追われているけど、マーケティングの土台を一度整えたい人に向いています。自分の判断の軸を見直したいとき、静かに効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの64%が集中しています。
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