
グローバル・スーパーリッチ 超格差の時代
クリスティア フリーランド、中島 由華
早川書房 / 2013-11-25
この本について
仕事で感じる「自分がどれだけ頑張っても、世界のルールそのものが動いてしまうと太刀打ちできない」という感覚、けっこう共通なんじゃないかと思います。景気は数字上は回復しているのに自分の生活は軽くならない、とか。努力論だけでは説明できないズレが、日常のそこかしこにあります。 この本は、その正体を大づかみにするための地図として効きます。たとえば、上位一パーセントに所得増加の大半が流れ込んでいる構造を、単なる「格差」という言葉ではなく、テクノロジー革命やグローバル化と具体的に結びつけて描き出してくれます。さらに、iPodの雇用の話のように、数字を通して「きれいな仕事」と「きつい仕事」がどう分断されていくのかが腹落ちする。慈善資本主義のくだりも、善意と権力がどこで混ざり合うのかを静かに示していて、単純に「あの人たちすごい」で終わらせない視点をくれます。 世界規模の話なのに、読んでいると自分のキャリア選択の重心が少し変わるというか、「何が自分の努力で変えられて、何が構造として存在するのか」を切り分けやすくなります。環境と戦って疲れている人ほど、落ち着いて読める本です。 特に、自分の働き方の先行きを俯瞰したい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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