
ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)
三上 延
この本について
仕事や人間関係でうまくいかず、「一度つまずくと戻り方が分からない」と感じる時ってありますよね。頭では“やり直せる”と分かっていても、実際に動こうとすると怖さの方が勝つ。そんなときに物語に触れる意味を、もう一度思い出させてくれたのが、この『ビブリア古書堂の事件手帖5』でした。 この巻に出てくる「作り話だからこそ託せる思いがある」という言葉がずっと残っています。現実そのものに押しつぶされそうなとき、フィクションがあって初めて呼吸できる瞬間ってあると思うんです。物語に逃げる、ではなくて、物語を通して現実をもう一度扱えるようになる。読み終わった後に、目の前の世界との距離感が少しやわらぐ感じがしました。 もう一つ刺さったのは、「一度逃げると取り返しがつかないこともある」という厳しさと、それでも目をそらさずに向き合おうとする登場人物たちの姿です。過度な励ましではなく、現実の重さをそのまま抱えた人たちが、少しずつ進む姿に、自分の足元もようやく見えてくるような感覚がありました。 物語に支えられた経験がある人、あるいは「現実と向き合う体力が落ちている」と感じている人に、しっくりくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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