
マーケットの魔術師 株式編 増補版
ジャック・D・シュワッガー
Pan Rolling Inc / 2014-05-10
この本について
相場を触っていると、「せっかく仕込んだのに振るい落とされて、外したあとにだけ伸びていく」「ファンダは悪いのに株価だけ強い理由が分からない」といった場面が、どうしても避けられないですよね。僕もずっと、これを“下手だから”と片づけてしまいがちでした。 この本が面白いのは、そういうモヤモヤを感情論ではなく“現場のトレーダーがどう判断していたか”という具体例でひっくり返してくれるところです。たとえば、いったん狩られた後にもう一度入り直す判断は何を基準にしていたのかとか、ファンダが弱くても株価が強い銘柄がなぜ注目されるのかとか。どれも、自分の思い込みとはズレた視点ばかりで、読みながら「あ、ここは誤解してたな」と何度も姿勢を正されました。損切り幅を相場環境によって変えるという話も、実際の運用を想像すると腑に落ちるところが多いです。 すごい魔法を教えてくれる本というより、「現実のトレードでどう考えるか」の温度感に近いので、日々チャートのノイズに振り回されがちな人ほど落ち着いて読める気がします。こんな人に刺さると思います。テクニカルとファンダの矛盾に悩みやすい人。自分の判断軸を、もう一段だけ現実寄りに整えたいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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