
おしゃべり科学 ひと晩で理系になれる最先端科学講義集
奥本 素子、浜田淳
カンゼン / 201401
この本について
ふだん当たり前だと思っていることほど、うまく説明できないな…と感じる瞬間ってありませんか。雨がどうやって生まれるのか、辛いって実は痛みなのか、牛は赤を見分けられないのか。知っているつもりだったのに、いざ人に話そうとすると言葉に詰まるあのモヤモヤ。ぼくも仕事で説明が必要な場面ほど、こういう基礎の曖昧さに気づかされます。 この本は、その「ふつう」をひっくり返す感覚がどのページにも詰まっていました。水蒸気が雨になる“きっかけ”が空のごみだとか、冬に肌が乾燥する理由が湿度ではなく細胞同士のつながりの弱まりだとか、考えてみれば筋が通っているのに、自分のなかにはなかった視点ばかり。しかも専門用語を並べるというより、研究者同士の会話のようなやりとりで進むので、自然と「え、そうだったの?」と立ち止まれるんですよね。 読んでいると、科学を理解するというより、“ものを見る角度が少し増える”感じがあって、それがそのまま日常にも効いてきます。説明が必要な場面で例えを思いつきやすくなったり、ふと湧く疑問をそのまま流さなくなったり。大きく構える必要はなくて、目の前の現象に「なんでだろう」と言える余裕を取り戻す本です。 身のまわりの当たり前が気になり始めている人、あるいは理科が苦手だったけどもう一度ゆるく触れたい人には、とても刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
読書の順序
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