
思考を広げる まとめる 深める技術 (中経出版)
太田 薫正
KADOKAWA
この本について
考えごとを始めたいのに、頭の中がぼんやりしたまま動かない日ってありますよね。考えようとしても輪郭がつかめず、気づけば時間だけが過ぎていく。自分もよくそこで足が止まってしまうのですが、この本を読んで「前に進めない理由は、考える材料そのものが外に出ていないからなんだ」と腑に落ちました。 とにかく書き出すところから始める、というシンプルなアプローチが想像以上に効きます。二つ三つ言葉を置くだけで、最初の「何もない地点」からは確実に前に進める。書くことで考える道筋が生まれて、ぼんやりしていた輪郭が少しずつ形になる。さらに、本書の特徴的なところは、そのあとをどう扱うかまで丁寧に分けている点で、「広げる」「まとめる」「深める」を別の動作として捉えると、今どこで迷っているのかが見えやすくなるんです。 特に、自分は「深める」が弱いタイプで、例外をちゃんと検証する前に結論に飛びつきがちでした。命題として文章化することで、曖昧なままにしていた前提があぶり出されるのは、かなりの発見でした。逆に「広げる」が苦手な人は、属性を変えてみる、類推してみるなど、小さな工夫で発想の幅を増やせるはずです。 考えることに自信が持てない人よりも、「考えているつもりで止まってしまう瞬間が多い人」に刺さる本だと思います。自分の思考のクセを客観的に見直したいときに、手元にあると心強い一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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