
作家になれる人、なれない人 自分の本を書きたいと思ったとき読む本 (きずな出版)
本田健、櫻井秀勲
PHP研究所 / 2014-06-06
この本について
「本を書いてみたい」と思いながら、実際には手が止まるまま時間だけが過ぎていくことがあります。何を書けばいいのか、自分なんかが書いていいのか、批判されたらどうしよう……そういう迷いって、想像以上に根が深いまま残りますよね。僕も同じで、書くことに向き合おうとすると、まず自分の心の揺れのほうが大きくなるタイプです。 この本がおもしろいのは、「技術より先に、自分の感情や視点をどう扱うか」を真正面から扱っているところです。たとえば、自分のいちばんきつかった経験や、落ち込んだ瞬間を思い出すワークは、少ししんどいけれど、書く内容の“芯”って結局そこからしか出ないよな、と静かに納得させられます。さらに、相手のカメラに切り替えるように視点を動かす話は、文章以前に、日常の会話でも効く考え方だと思いました。そして、辛辣なレビューを自分で書いてみるくだりは、正直かなり刺さります。「褒められたい気持ち」を自覚したうえで、それでも書きたいかを問われると、腹のくくり方が変わる感じがあります。 作家志望というより、「自分の経験を言葉にして誰かに届けたい人」に向いている本です。文章のテクニックを盛られるより、自分の血がどこに流れているのかを一緒に探したい人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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