
「幸せなお産」が日本を変える (講談社+α新書)
吉村正
講談社 / 2008-04-20
この本について
出産まわりの話って、調べれば調べるほど不安が増えたり、周りの意見に振り回されたりして、何が「正しいのか」わからなくなることがあります。私自身も、知識だけが先に走ってしまって、肝心の自分の体や気持ちを置き去りにしていた時期がありました。 この本は、そんな混乱した頭をいったん静かにして、「体の営みとしてのお産」に視点を戻してくれるところが特徴です。抜粋を読んでいると、微弱陣痛にも理由があること、赤ちゃん自身も産道に合わせようと必死に調整していることなど、医学の話というより“生き物としてどう働いているのか”を実感させてくれる記述が多いんですよね。また、母子が離される時間が長いとどう影響するのか、といった部分も、決めつけではなく「こういう場面でこう感じる人がいる」という現場の体感として書かれていて、いまのお産の流れに疑問を持っている人には刺さると思います。 もちろん、ここに書かれているのは一つの考え方で、すべての人にそのまま当てはまるわけではありません。ただ、「頭で管理するお産」から少し距離を置きたい人や、もっと自分の体の声を信じてみたいと思っている人には、視界をひらいてくれる本だと思います。言葉にしづらいモヤモヤを抱えている妊娠中の方や、医療と自然のあいだで揺れている方に特に届きやすい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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