
不倫のルール 一生懸命な恋は女を美しくする (大和出版)
家田 荘子
PHP研究所 / 2001-10-14
この本について
不倫に限らず、人との距離が中途半端な関係って、罪悪感と高揚感が同時にあって、自分でも気持ちの置きどころが分からなくなることがあります。気持ちが揺れるわりに、ふと「結局、私は何を求めていたんだろう」と冷めてしまう瞬間もあったりして。その曖昧さをどう扱えばいいのか、言語化できないまま抱えている人は多いと思います。 この本が刺さる人は、そういう“誰にも説明できないモヤモヤ”をいったん自分のものとして扱いたい人です。たとえば、引用にもある「どうせやるなら思い出を残す」という考え方は、不倫を推奨しているというより、状況がどうあれ自分の時間を主体的に扱う視点を取り戻させてくれます。また、「不倫は一人芝居」という言葉は、期待よりも、自分が何に満たされたいのかを静かに見つめるきっかけになります。さらに、愛人という立場をどうこうより、自分で自分を磨く感覚を覚えてしまうと人は強くなる、という部分も、関係性から自分を切り離すヒントとして読めます。 誰かに肩入れした話でも、倫理を振りかざす本でもなく、ぐらついた気持ちのまま生きる私たちに「こういう見方もあるよ」と差し出してくれる一冊です。自分の揺れを否定せずに整理したい人に届けばいいなと思います。
読書インサイト
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