
人は死なない ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索
矢作 直樹
バジリコ株式会社 / 2011-09
この本について
最近、目の前のことで手いっぱいになっているときほど、「この生き方でいいのか」とふと立ち止まってしまいます。足りないものを埋めようと動いているはずが、心の余裕はむしろ減っていくような感覚もあります。そんなとき、この本の中の「足るを知る」という姿勢や、目に見える世界だけで判断しようとする自分への気づきが、少し呼吸を深くしてくれました。 著者は霊魂や摂理といったテーマを扱っていますが、そこで語られるのは特定の信念を押しつける話ではなく、「人間は全部を理解できるわけじゃないし、それでも何かを感じ取って生きている」という、ある種の謙虚さでした。心に余裕が戻ると、頭の回転も戻り、人に対して寛容になれるというくだりは、仕事でカリカリしていた自分に思い当たることばかりでした。なぜ自分はこう動いてしまうのか、なぜ良心に揺さぶられるのか、そういう日常の小さな違和感を丁寧に拾ってくれる本です。 「死んだら終わり」と思うと世界は薄く見えるし、「すべてに意味がある」と思うと逆に肩が重くなる。その間で揺れながら、今日をどう生きるかを考えたい人に向いています。霊的な話に抵抗がある人でも、自分の行動の理由を少し深いところから見直したいなら、意外なところで腑に落ちる部分があるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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