
明日は、いずこの空の下
上橋菜穂子
講談社 / 2017-12
累計読者数2
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約4時間17分
star総合評価 25/100
boltライト読書型
この本について
最近、「大きく動く勇気がないまま、なんとなく同じ場所に立ち続けている気がする」とぼんやり思うことがありました。無理に挑戦しようとすると心がついてこないし、かといって今のままが本当にいいのかも分からない。その中間でずっと足踏みしているような感覚です。 『明日は、いずこの空の下』を読んでいて、抜粋にもある“えいやっ!と変化に飛び込む自分”と“本当は慎重でいたい自分”の揺れ方に、まさに同じ場所でもがいている仲間を見つけたような気がしました。著者もずっと迷いながら動いてきた人で、だからこそ変化の瞬間を無理に美化せず、タイヤが空回りしているような停滞の時間までちゃんと書いてくれる。その等身大さに救われます。 そして、子どもの頃の早弁エピソードのような、ちょっと情けなくて、でもどこか愛おしい失敗談が多いから、自分の過去の小さな選択まで思い返すきっかけにもなる。大きな人生論ではなく、気づいたら「明日、少しだけ違う歩き方をしてみようかな」と思える本です。 慎重さと変化の間でゆらゆらしている人に、静かに効くと思います。
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出版社による紹介
旅の出会いや思い出に私はずっと支えられてきた。物語が生まれ、育まれる土壌となった様々な出来事。異国の風を感じる名エッセイ集
目次
駆けるシスター
時ありき
ミルクをひと垂らし
リンゴの香り
雛の安らぎ
パフよ、ふり向いて
七月に凍える
尻尾の行方
月の光に照らされて
場違いな人
手足の先に、あったもの
ミスター・ショザキ
あのスカートの下には
根性もん
名付けてはいけません
触って、嗅いで、驚いて
登るか、もぐるか
故郷の味の遠近法
暑さ、寒さも
フロンティアの光
世界の半分
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