
自分の運命に楯を突け
岡本 太郎 and 平野 暁臣
青春出版社 / 2016-04-08
この本について
人の目が気になるわりに、何をしたいかははっきり言えなくて、気づけば「いまはまだ模索中です」と口にしてしまう。やりたいことがあっても、才能とか適性とか、よく分からない“条件”を理由に自分でブレーキを踏んでしまう。そういう瞬間って、誰にでもあると思います。かくいう自分もそのひとりで、動き出す前に勝手に萎えてしまうタイプでした。 『自分の運命に楯を突け』が効いたのは、その迷いに対して抽象的な勇気ではなく、「いまこの時点でどう動くか」に視点を戻してくれたところです。誰も自分のことなんて見ていない、と思えると、肩の力がスッと抜ける。失敗したら「もう一度失敗してやる」と思えば、次の行動が生まれる。能力があるかどうかより、賭けに出るかどうかで世界の見え方が変わる。どれも精神論ではなく、日々の場面にそのまま持ち込める感覚でした。 この本は、大きな決断を煽るようなものではありません。会社勤めでもいいし、弱いままでもいい。ただ、システムの中に埋もれて自分をごまかすのだけはやめよう、と静かに言われている感じです。孤独の時間をどう使うかや、親や世間とどう折り合いをつけつつ自分のスジを通すか、そういう現実的な葛藤にも触れています。 自分の歩幅で動きたいけれど、どこで踏み出せばいいか分からない人。そんな人には、じわっと効く一冊だと思います。
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