
32ビットコンピュータをやさしく語る はじめて読む486 (アスキー書籍)
蒲地輝尚
角川アスキー総合研究所
この本について
コンピュータまわりの知識って、断片的には知っているつもりでも、OSがどうやってタスクを切り替えているのかとか、メモリ管理がどんな仕組みで成り立っているのかになると、急にモヤっとしませんか。特に、マルチタスクとか仮想記憶みたいな言葉だけは聞くのに、実際の動きがつかめないまま仕事で遭遇してしまう…みたいな瞬間が僕はよくありました。 この本が面白いのは、まさにその「モヤモヤしていた部分」に手を突っ込んでくれるところです。例えば、プリエンプティブにタスクを切り替えるとはどういうことか、ダミーのイベント待ちを入れて制御を渡すとはどんな感覚なのか、単語で知っていた世界を実際の動作イメージに落としてくれます。また、MMUを使った仮想記憶も、専門書だと急に抽象度が跳ね上がるところを、物理メモリとの関係を意識しやすい順番で説明してくれるので、自分の中の知識がようやく一本につながる感じがありました。 全体として、OSの「背景にある要求」がどう積み重なって今の仕組みになっているのかが見えてくるので、単なる用語理解ではなく、設計の目線が少しだけ身につくのが嬉しいところです。抽象概念を追うのが苦手だけど、技術の裏側をちゃんと理解したい人には静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
読書の順序
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