
文章力の鍛え方 (中経の文庫)
樋口 裕一
KADOKAWA
この本について
文章を書くたびに「言いたいことが途中で迷子になる」「根拠が弱い気がする」とモヤモヤすること、僕もよくあります。頭の中では分かっているつもりでも、いざ書き出すと流れがつかめず、読んでほしい相手に届いていない気がして落ち込むんですよね。 この本が面白いのは、文章力を“センス”ではなく“思考の組み立て”として扱っているところです。たとえば、定義→現象→結果の「三つのWhat」で一度立ち止まるだけで、自分が何を言おうとしているのかが急にクリアになります。また、「理由は三つある」と自問して根拠を芋づる式に出していく作業も、書くネタ探しというより、思考を深く掘る感覚に近いです。さらに、単に時系列で書くのではなく、理由に戻りながら進む構成のコツが例示されていて、文章の流れがうまくつかめない人にはとても効きます。 全体を通して感じたのは、文章を書くことは社会とつながる作業でもある、という視点です。自分の意見を言語化するために社会の動きを知ること、その知識を“自分の言葉”として使うこと。どれも即効性があるというより、日々の思考の癖を整えてくれるような実感がありました。 「文章を書くとき、いつも途中で詰まってしまう」「根拠の出し方に自信がない」という人には特に刺さると思います。読んだその日から、書く前の“思考の準備”が変わる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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