
フランクリン自伝 (岩波文庫)
松本 慎一 and 西川 正身
土曜社 / 2015-07-20
この本について
仕事でも日常でも、人に何かを伝えるたびに「強く言いすぎたかな…」「正しいことを言ったはずなのに、なぜか反発される」という微妙なもやもやが残ることがあります。自分の習慣を変えようとしても三日坊主で、結局は性癖や惰性に押し戻されてしまう。頭では分かっているのに、うまく扱えない――そんな感覚、僕もよくあります。 フランクリンの自伝を読むと、この“扱いにくい自分”への向き合い方が少しだけ整います。彼は人に教えるときこそ確信めいた語りを避け、忘れていたことを一緒に思い出すように話したと言います。これを読むと、説明の仕方を変えるだけで関係性の空気が変わることに気づかされます。また、十三の徳を一気に直すのではなく、一つずつ期間を区切って取り組んだ話も、完璧主義に潰されがちな僕らには現実的で、妙に安心します。さらに「間違いだらけでも、もう一度同じ人生を繰り返す」と言うくだりは、反省ばかりの自分に少しだけ呼吸をくれる視点でした。 派手な成功術ではなく、日々の癖と折り合いをつけながら少しずつ前に進みたい人に向いている本です。自分の扱い方に悩む時期ほど、静かに効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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