
スピノザ エチカ 上 (岩波文庫)
畠中 尚志
累計読者数8
平均ハイライト数 9.9件/人
star総合評価 46/100
start序盤集中型
この本について
仕事の判断で迷ったり、気持ちが揺れて自分でも理由がよく分からないときってありますよね。僕もその感覚に引っ張られることが多くて、「なんでこんなに振り回されるんだろう」と思いながら過ごしていました。スピノザの『エチカ』を読むと、その揺れそのものを少し距離を置いて見られるようになります。感情はコントロール不能な敵ではなく、「原因がある現象」として扱えるんだ、と気づかせてくれるんです。 特に刺さったのは、人間が自分を自由だと思うのは、ただ“自分を動かしている原因を知らないから”という指摘でした。目的や意味づけを先に探すクセがある僕には、この視点がかなり効きました。行動や感情を「何のために」ではなく「何ゆえに」と見直すと、余計な自己批判が減って、現実の状況にフィットした選択がしやすくなります。理性に従うという言葉も、立派に生きろという話ではなく、自分の本性の流れに沿って動けるようになるという、ごく実務的な話に聞こえてきます。 日々の判断が感情に飲まれがちな人、そして「自由に選んでいるはずなのにどこか苦しい」という感覚がある人には、じわっと効く一冊だと思います。
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