
現代思想のパフォーマンス (光文社新書)
難波江 和英 and 内田 樹
この本について
最近、「わかったつもりになる瞬間が怖い」と感じることが増えました。議論でも仕事でも、噛み合っているようで実は同じ前提を繰り返しているだけだったり、自分の“読み方”が固定化していることにあとから気づいたり。そんなとき、じゃあそもそも自分が見ている“現実”って何なのか、少し立ち止まって考えたくなるんですよね。 『現代思想のパフォーマンス』は、その立ち止まり方を丁寧に教えてくれる本でした。現実は目の前にあるものではなく、言語や思考のクセによって形づくられるものだという視点は、仕事の判断にも人との会話にもそのまま効いてきます。相手に「わかった」と言うより「もう少し聞かせて」と言うほうが対話は続くし、理解できないフレーズに出会ったときこそ、自分の知性が変わる入口になるという指摘も、日常の読書にそのまま持ち帰れます。また、どの思想家を読んでもどこかに共通点が生まれる理由を“思考の下部構造”から説明してくれるので、難解な理論を分解するよりまず運転してみる感覚がつかめました。 自分の思考のクセを一度外側から見てみたい人に刺さる本だと思います。普段の会話や判断の手触りが、すこしだけ変わります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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