
正しい目標管理の進め方―成果主義人事を乗り越える職場主義のMBO
中嶋 哲夫
この本について
仕事の目標管理って、気づけば「評価のための書類づくり」みたいになってしまって、正直どこに向かっているのか見失うことがあります。部下との面談も、話を聞いているつもりなのに「結局これは上司側の都合なんじゃないか」とモヤモヤしたまま終わってしまう。そんな違和感を抱えたまま、期首と期末だけ忙しくなるあの感じに、僕もずっと悩んでいました。 この本が助けになるのは、目標管理を“職場全体で成果をつくるための仕組み”として捉え直してくれるところです。たとえば、最初に「職場の課題をどう見つけるか」を具体的な手順で示してくれるので、個人ノルマではなく職場としての方向性が自然と形になります。また、任務や目標の決め方も、日常業務と改善業務を分けず、職場が本当にやるべきことを4〜5個に絞るという現実的な考え方で、無理のない運営に落とし込めます。さらに、面談は部下の発言が中心という前提が徹底されていて、評価のためではなく仕事をよくするための対話に戻れるのが大きいです。 個人プレーになりがちな職場で、「どうしたらチームとして機能するのか」を考えたい人に刺さると思います。評価制度やMBOに疲れている人ほど、仕事そのものを丁寧にとらえ直すきっかけになる一冊でした。
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