
感じてわかる! セラピストのための解剖生理
野見山文宏 and 野見山雅江
この本について
施術の場で、クライアントの体が思ったようにゆるまない時や、こちらの意図とは違う反応が返ってくる時ってありますよね。「手技の問題なのか、それともそもそも入り方を間違えてるのか…」と自分でも整理しきれないまま施術が続いてしまう、あのモヤモヤ。僕もずっと同じところでつまずいていました。 この本が面白いのは、手技そのものよりも「なぜその反応が起きるのか」という体の前提を、手で触れる人の言葉で説明してくれるところです。いきなり強刺激を入れると筋繊維に溜まった発痛物質が全身に散ってしまうとか、冷えて硬い筋肉にはまず縦方向のストレッチや温めが効くとか、当たり前に見えるのに意外とできていなかった準備が多いことに気づかされます。さらに、梨状筋をゆるめると心までほっとゆるむ、といった“体勢と感情のリンク”みたいな部分も、臨床の手触りとして腑に落ちます。 個人的には、「初めてのクライアントにはいきなり俯せにしない」という一文がいちばん刺さりました。技術以前に、相手の緊張がどこにあるか、どうほどいていくか。そういう“前段の組み立て”がうまくいくと、その後の施術がまるで違うんですよね。 クライアントの反応に迷いやすい人や、施術にもっと納得感を持ちたい人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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