
アイルランドを知れば日本がわかる (角川oneテーマ21)
林 景一
KADOKAWA / 2009-06-09
この本について
国や歴史の話になると、「いまの自分とどうつながるのか」がよくわからず、どこか距離を感じてしまうことがあると思います。知識としては知っているつもりでも、実感として腑に落ちない。僕もそうで、アイルランドと日本の関係なんて全然イメージできていませんでした。 この本が面白いのは、アイルランド史を“遠い国の昔話”としてではなく、ビートルズやオバマ、タイタニック、警察・消防の家系文化みたいな、身近なディテールからつないでくれるところです。民族の流れがアメリカ政治にどう影響したのか、なぜ「Mc」「O'」の姓が市井の職業に根づいたのか、そういう具体的な場面が積み重なると、歴史が一気に生活の手触りを持ち始めます。読んでいくうちに、日本の“どこから来た価値観が今に残っているのか”を考えるヒントにもなりました。 結局、国の成り立ちって抽象的な理念よりも、人の移動や恨み、宗教、気候みたいな要素が複雑に絡んだ結果なんですよね。アイルランドの話を追っているだけなのに、自分たちの足元の“当たり前”にも揺さぶりがかかる。そんな読後感があります。 歴史をただ覚えるのが苦手で、「背景の動きまで含めて理解したい人」に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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