
なぜ日本は〈メディアミックスする国〉なのか (角川EPUB選書)
マーク・スタインバーグ, 中川 譲, and 大塚 英志
KADOKAWA / 2015-03-05
この本について
アニメやキャラクターの話になると、「なぜ日本だけこんなに独特なんだろう?」と考え込んでしまうことがあります。表現はぎこちないはずなのに惹かれるし、物語よりキャラが主役になることも多い。頭では説明できないけれど、確かに自分の中で成立しているこの感じを、言語化できずに放置してきました。 この本が面白いのは、その“なんとなく分かっていた違和感”を、無理に単純化せずに輪郭だけ少しずつ明るくしてくれるところです。たとえば、日本のアニメが「動かないのではなく、動く静止性」として成立しているという指摘は、アニメにハマる理由を別の角度から見せてくれますし、メディアミックスが必ずしも計画されたものではなく、キャラクターの魅力を核にして自然発生的に広がっていくという説明は、自分の消費行動まで腑に落ちる感覚がありました。さらに、アメリカのトランスメディアとの違いを丁寧に分けていくことで、日本の文化的な「流れ方」そのものを考えるきっかけにもなります。 作品づくりに関わる人や、キャラクター軸の文化がなぜここまで根付いたのか知りたい人には特に刺さると思います。自分の好きの理由を、少しだけ深く掘り下げたいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの53%が集中しています。
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