
誰でもまねできる 人気講師のすごい教え方 (中経出版)
多田健次
KADOKAWA / 2010-10-29
この本について
人前で話すとき、どう説明したら伝わるのか分からないまま時間だけが過ぎていくことってありますよね。自分では丁寧に話しているつもりなのに、相手の表情がピンと来ていなかったり、場の空気がどこか噛み合わなかったり。僕もずっと同じ悩みを抱えていて、「結局うまく話せる人と何が違うんだろう」と考え続けていました。 この本は、そんなモヤモヤに対して変に精神論を押しつけず、現場で使える動きをとても地に足のついた形で教えてくれます。たとえば、概要→具体→専門用語の順で伝える組み立て方とか、簡単な説明を連続させてリズムを作る話し方とか、声の大小まで含めた「聞かせ方」の工夫がかなり具体的です。受講者と最初に目的を共有する流れや、質問が出たときにどう拾うかなど、講義中の「空気の扱い方」も細かく書かれていて、読んだその日から試せる実感がありました。 特に刺さったのは、著者自身が早朝の教室でひとり30分話し続ける練習を積み重ねてきたエピソードで、うまく話すことってセンスではなく観察と反復で作れるんだ、と妙に安心したことです。上手い人ほど入門の場を大切にする、という視点も、今の自分に足りないものを素直に見つめ直すきっかけになりました。 人前で話す機会があるのに「自分は教える側の人間じゃないし」とどこか後ろ向きになってしまう人ほど、この本の現実的なアドバイスがしっくりくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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