
エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く
齊藤 元章
この本について
未来の話になると、どうしても「結局いまの自分の生活に何が関係あるのか」が見えなくて、少し距離を置きたくなる時があります。テクノロジーの進歩が速すぎて、追いかけるだけで疲れるというか。でも放っておくと、いつの間にか不安の方が大きくなっていくんですよね。 この本は、そんなモヤモヤに対して、大きすぎる未来像を無理に信じ込ませるのではなく、「いまの延長線上で何が現実味を帯びてきているのか」を淡々と示してくれます。脳とコンピュータの接続、太陽光パネルの効率、エネルギーと食糧問題の解決の道筋など、読んでいると、奇抜な夢物語ではなく、技術の積み重ねとして理解できるようになるのが不思議でした。例えば、太陽光だけで国のエネルギーがまかなえる計算がどこまで現実的なのか、あるいは食糧生産がどこまで効率化され得るのか、日常の感覚と地続きで考えられるようになります。 未来予測に振り回されがちな人より、「テクノロジーがどこまで生活の前提を変えるのかを落ち着いて知りたい」というタイプの人に刺さる本です。読んでみて思ったのは、将来を怖がるかどうかより、まずは何がすでに可能になりつつあるのかを知るだけで、日々の判断の軸が少し落ち着くということでした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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