
入門 犯罪心理学 (ちくま新書)
原田隆之
筑摩書房 / 20150304
この本について
ときどき、自分の中の衝動や短絡的な判断に振り回されてしまって、「なんであんな選択をしたんだろう」と後から戸惑うことがあります。ニュースで理解しがたい事件を見るたびに、ああいう行動とはどんな心理から生まれるのか、自分との境界もよくわからなくなることもあります。頭では「もっと長期的に考えたほうがいい」とわかっているのに、現実はそんなに単純じゃないよな、と感じる人も多いはずです。 この本は、そういうモヤモヤを“安心させるために単純化する”のではなく、事実と研究に基づいて整理し直してくれます。たとえば、人が目先の利益に飛びつく仕組みや、罰だけでは行動が変わらない理由を読むと、自分の判断のクセまで見えてきます。さらに、再犯予防の議論を追っていくと、「人が変わるとはどういうことか」「環境と生物学がどう絡むのか」といった、普段ぼんやり捉えていた感覚が具体的な理解へ変わっていきます。事件の背景を知ることは、怖がるためじゃなく、自分の行動原理を丁寧に見直すきっかけになるのだと感じました。 単に犯罪の知識が欲しい人よりも、「人はどうしてこう動くのか」を落ち着いて考えたい人に向いている一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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