
戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか (PHP新書)
池田 信夫
PHP研究所 / 2015-04-16
この本について
仕事でも社会のことでも、「結局、誰がルールを決めているのか」が気になってモヤモヤする瞬間ってありますよね。正しさを語る人は多いのに、現実はほとんど動かない。その理由を自分なりに理解したいけれど、思想の話になると急に遠く感じてしまう……そんなときに手に取ると、腑に落ちる部分が多い本でした。 この本が効いてくるのは、リベラル思想そのものを評価するというより、「なぜ歴史の中で力を持てなかったのか」という現実のプロセスを淡々と見せてくれるところです。読者の方の抜粋にもありましたが、結局は“分配のルールを誰が握るか”という具体的な話に落ちていく。理念よりも制度設計が世界を動かすという視点に触れると、政治や社会問題を見るときの目線が少し変わります。また、思想家たちがどこで挫折したのかを歴史として追いかける構成なので、単なる批判ではなく、「なぜうまくいかなかったのか」を自分の仕事や組織の課題に重ねて考えやすいのも特徴です。 思想書は身構えるという人ほど、この現実的な距離感がちょうどよいかもしれません。社会の仕組みがどう動くのかを、自分の手触りのある感覚で理解したい人に刺さる一冊だと思います。
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