
日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント
池田 信夫
東洋経済新報社 / 2014-12-25
この本について
お金まわりのニュースを見ても、結局「自分の生活にどう関係あるのか」がよく分からないまま流してしまうことがあります。格差とか成長率とか聞くけれど、言葉として知っているだけで、実感に結びつかないままモヤモヤする。僕もずっとそんな感じでした。 この本を読んで少し変わったのは、フローとストックをちゃんと意識できるようになったことです。家賃は毎月の流れで、家の価格はたまった資産。その違いが分かると、r>g という有名な式が「どこか遠い世界の理論」ではなく、手元の暮らしとつながって見えてきます。また、格差が広がる理由を感情論ではなく、資本/所得比率みたいな具体的な数字で追えるので、自分の働き方や将来設計を考えるときの土台が少し安定します。 読みながら思ったのは、ピケティの壮大な理論を丸飲みする必要はなくて、自分の生活をどう読み解くかの道具として使えばいいということです。ニュースを見るときも、「これはフローの話なのか、ストックの話なのか」と整理できるようになるだけでも、見える景色が変わります。 経済の話に苦手意識があるけれど、毎日の不安の正体は言語化したい、そんな人に刺さる一冊だと思います。
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