
「行動できない人」の心理学
加藤諦三
PHP研究所 / 2008-01-24
この本について
やらなきゃと思うのに体が動かない時って、つい「自信がないからだ」とまとめてしまいがちですよね。僕も先の大きな目標ばかり見て、目の前の小さな行動をやけに軽く扱ってしまうことがあります。でも動けない理由って、もっと人間くさくてややこしいものなんだと、この本を読むと気づかされます。 特に刺さるのは、「自信は行動のあとにしかついてこない」という指摘です。頭ではわかっていても、つい“やる気が出たらやる”の順番に戻ってしまう。けれど著者は、まずはできる範囲で一歩だけ動いてみることを徹底的に語ります。動いているうちに、興味が湧いたり、苦しさが喜びに変わる瞬間がある。これは精神論というより、日常の中でゆっくり起こる変化の話として書かれているので、無理がないんです。 もう一つ大きいのは、「遠くを見る癖」への指摘です。完璧な未来像や理想の自分を見すぎると、今の自分を受け入れられなくなる。そこに幼さや受け身の姿勢が隠れている、と言われると耳が痛いけれど、だからこそ足元の小さな行動に戻る理由が腹に落ちます。 大きく変わろうとして止まってしまう人より、「とりあえず一歩だけなら出せるかもしれない」と思える人に、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの59%が集中しています。
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