
自分に気づく心理学(愛蔵版)
加藤諦三
PHP研究所 / 2000-05-01
この本について
人間関係で距離の取り方が分からなくなったり、やさしくされても素直に受け取れなかったり、理由は説明しづらいのに胸の奥がザワつくことってありますよね。相手の態度よりも、自分の反応に振り回されてしまう感じ。頭では「大丈夫」と思っても、心がついてこないあの違和感です。 『自分に気づく心理学』は、その違和感の根っこにある“安心して甘える経験の欠如”に静かに光を当ててくれる本でした。読者の方が保存していた抜粋にも、「手のかからない子ほど見捨てられる不安を抱えやすい」「大人になってもやさしさをやさしさとして受け取れない」など、幼少期の感覚が大人の対人関係に残り続ける描写が多いんですよね。こういう部分に反応する人は、今の生きづらさの理由を“性格の問題”として片づけたくない人だと思います。 この本が効くのは、自分の反応パターンを「弱点」とか「癖」とかでなく、過去とのつながりとして見られるようになるところです。そうすると、必要以上に自分を責めなくて済むし、距離の取り方も少し柔らかくなる。もうひとつ大きいのは、「いつでも別れられる存在として人と接してしまう」のがなぜなのか、その仕組みが分かること。理解できるだけでも、人間関係の選び方が少し変わります。 こんな人に刺さると思います。理由の分からない不安に、そろそろ名前をつけたい人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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