
宗教改革者 教養講座「日蓮とルター」 (角川新書)
佐藤 優
KADOKAWA / 2020-05-08
この本について
日常のニュースを見ていて、「この人は何を背景にこんな判断をするんだろう」と立ち止まることが増えました。政治や宗教の話って距離を置きがちですが、とはいえ私たちの生活にも影響してくるので、どこかで“理解したいけど踏み込めない”まま放置してしまうんですよね。 この本は、まさにそのモヤモヤに手を伸ばしてくれます。トランプの宗派がなぜ行動原理と結びつくのか、聖書の訳の違いが何を生み、なぜ宗教改革が今の倫理観にまで続いているのか。著者が具体的なエピソードで説明してくれるので、「歴史や宗教は専門家だけのもの」という壁が少し低くなります。特に、カルヴァン派の“選ばれている感覚”や、シオンから世界が広がるという価値観の話は、現代の政治ニュースを読み解くときに意外なほど役に立ちました。AI研究の話が出てくるのも面白くて、宗教と科学がまったく別の話じゃないと気づかされます。 大きな物語はとっくに終わったと言われながら、それでも私たちは何かしらの価値観に影響を受けて生きています。その根っこを丁寧にたどれるのがこの本の良さで、「ものの見方を一段だけ深くしたい人」に向いている一冊だと思います。読み終えたあと、ニュースの映り方が少し変わります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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