福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会 (中公新書)

福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会 (中公新書)

加藤喜之

累計読者数44
平均ハイライト数 22.3件/人
star総合評価 72/100
start序盤集中型

この本について

アメリカのニュースを見ていると、なぜここまで分断が深いのか、自分の尺度ではうまく説明できないことがあります。宗教が影響しているとは聞くものの、表面的な言い争い以上のものがあるような気がして、ずっとモヤモヤしていました。 この本は、その「背景の深さ」を丁寧にほどいてくれます。たとえば、福音派が政治を善悪の終末論として理解しているという指摘は、単なる保守・リベラルの対立では説明できない根の深さを感じさせますし、非宗教者の増加がそのまま世俗化ではなく「両極化」につながっているという説明も、今のアメリカ社会を立体的に捉える助けになります。また、イスラエル支持の裏にある神学的なロジックや、メガチャーチが担ってきたコミュニティの役割など、ニュースでは語られない層に触れると、表面的な理解から少し抜け出せたように感じました。 単に宗派の話ではなく、文化運動としての福音派を追うことで、アメリカ社会の「見えづらい前提」に触れたい人に刺さると思います。自分も同じように理解の糸口を探していたので、こういう本に出会うと少し安心します。

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出版社による紹介

巨大な影響力は、どのように始まり、広がっていったのか。宗教がナショナリズムなどと交錯していく潮流を読み解く。
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